訪問販売
2019年07月10日
悪徳訪問販売業界の真実(その44)
悪徳訪問販売業者を近づけない方法(その2)
あなたの判断基準は間違っている
続けて公共の施設で防犯対策が必要と
認められた建物に「警察官立寄所」という
シールが貼ってあるのを良く見かけると思います。
しかしこのシールを一般の家で張ってあるのを
たまに見かけます。
どこからか買ってきて玄関に張りつけて
いるのでしょう。
これも同じで、防犯対策の意味で住人は
貼っているのでしょうが
一見すればその不自然さが解ります。
一般の家庭に貼ってあるそのようなシールを
訪販のプロはどう見るでしょうか?
何か重要な、宝物でも置いてあるのでしょうか?
そうなると逆に強盗などの恰好の餌食になります。
本当にその為の対策ならばちゃんとした
ホームセキュリテイーシステムなどと
組み合わせた防犯対策をすべきです。
明らかに見せかけのシールだけの対策だけでは
すぐに見破られてしまいます。
これも、悪徳訪問販売業者には全く通用しません。
悪徳訪問販売業者にはこのような家は
格好のカモになります。
また、たまにですが大手のセキュリテイー会社の
シールそっくりのものを貼っている家を見かけます。
よく見ると若干デザインが変えてあります。
このシールは防犯関連の販売店などで売っています。
大手の何社かのシールに似たものが販売されています。
しかしこれも、悪徳訪販のプロには全く通用しません。
悪徳訪販のプロはこのような場合、家の全体を見ます。
そして全体的な不自然さをチェックします。
例えば家の周囲を観ればホームセキュリテイーの
シールは貼ってあるのに、各ドアーにマグネットセンサーが
着いていなかったり、外部に発光器が着いていなかったりで、
不自然にシールだけ貼ってあるのですぐわかります。
「自冶会会長」、「自冶会副会長」のシールも
彼たちは気にしません。
面倒見のいいお人好しの方が多いからです。
特に「副会長」の場合は実務責任がほとんどなく、
お飾りで役職についている方が多く、
人のいい方が多い特徴があります。
このような方は人の話をよく聞いてくれますし、
中にはわざわざお客を紹介してくれる方もいます
ただしそんなに見かけませんが「防犯連絡所」
のシールは効果があります。
次回は
「悪徳訪販業者はこんな家を狙う」を紹介いたします
2019年06月05日
悪徳訪問販売業界の真実(その43)
悪徳訪問販売業者に狙われない為に
悪徳訪問販売業者を近づけない方法(その1)
悪徳訪問販売業者は常に判断の甘いお客を狙っています。
言い方を変えると人のいいお客様です。
このようなお客はこれから説明するように
ある特徴を持っています。
特徴というのはその人の人間性、住んでいる家、
家の立地状況等などで共通した傾向をもっています。
悪徳訪問販売業者はこのようなお客を
ピンポイントで狙います。
では狙われない為にはどうするか?
以下に販売者側から見た目で狙いやすい家、
狙われにくい家、狙われやすい客を
例を挙げて詳しく説明します。
また併せて狙われない為の対策も紹介しています。
あなたの判断基準は間違っている(その1)
やってはいけない「●●●●お断り」のシール
まず初めに悪徳業者を近づけない為の
対策でみんなが勘違いしている
部分を紹介しておきます。
訪問する家の玄関によく見るあるシールがあります。
「訪問販売お断り」または
「セールスお断り」のシールです。
このシールは素人目で見ると、訪問販売業者が
避けて通るように思われます。
確かに訪問販売業者には一定の効果があるように
見えるのは事実です。
しかし、それはきっぱりと間違いだと言っておきます。
そのラベルがあるということは、過去に訪問販売業者で
苦い経験があったとか訪問販売業者の被害に
遭ったことがある、
訪問販売業者が良く訪れた過去がある、
または何らかの理由で訪問販売業者を
意図的に避けているか、
または家に来てほしくないという意志の現れです。
逆に言うと、狙われやすいお客ということです。
そしてお客はこのシールを貼ることによって訪問販売業者に
狙われない為の保険のように勝手に思っています。
確かに一定の訪問販売業者には効果はあります。
しかし悪徳訪問販売業者に対しては全く通用しません。
逆に家に来て下さいと貼ってあるようなものです。
これは直接訪問してみるとわかります。
いとも簡単にドアを開けてくれます。
そして出てくるお客さんは決まって
気の弱そうなお客様です。
特に一人住まいか老夫婦の家が多いのです。
悪徳訪問販売業者にはすぐカモにされます。
そして一回カモになったお客はその後、
何回もカモにされるのです。
この「訪問販売お断り」のシールは
ホームセンターなどで販売しています。
本人自身が張る場合と、親族の方、または
町内会などで配布し
張る場合が有ります。
このようにこのシールを貼ってある家は、
悪徳訪問販業者には
ほとんどが効果はありません。
次回は「あなたの判断基準は間違っている(その2)
を紹介いたします
2019年05月29日
悪徳訪問販売業界の真実(その42)
3、退社
会社はその後、急激に売り上げが落ち込み
社員もやる気を失い、退職者が続出しました
給料等の見直しは当然行われ、厳しい生活を
余儀なくされていました
社内での僕の実務作業もだんだんと少なくなり、
僕自身も退職を決意せざるを得なくなりました。
そしてその後、社長に退職届を出しましたが、
受理してもらえず、ようやく2回目の話し合いで
退職許可が下りました
退職後の収入源については、とりあえずは
失業保険で補うことにしました
僕は会社都合による退職扱いにしてもらったので
翌月からすぐに失業保険がもらえたことは
非常に助かりました
失業保険支給期間中に、次の収入源を
確保しなければならず、
いろいろ検討した結果、以前考えていた
ネットビジネスで
再スタートすることを決めました
現在はその仕事で生計を立てています
次回は
悪徳訪問販売業者に狙われない為に
1、「悪徳訪問販売業者を近づけない方法」
を紹介いたします。
2019年05月11日
悪徳訪問販売業界の真実(その41)
2、東京都業務停止命令
実はこの件に関しては過去に再三
東京都から指導があり、
指導勧告されていました
何回も総務の担当者が都庁に呼ばれ、
そのたびに改善内容をまとめた
書類の提出を求められていました
経過報告は営業部員に何回も伝えられて
いましたので、営業部員は神経質に
なるぐらい慎重に営業していました
東京都消費者センターでは毎月お客からの
苦情相談の集計をしており、
最終的にはその年の累計と
過去からの累積で処分をどうするかの
判断が下されます
都の調査が入ったことで何らかの
ペナルテイーが下されることは、
間違いがなく、その後みんな戦々恐々として
営業していました。
そして、立ち入り後。2週間後に下された
結果は、6か月の業務停止でした
この内容は新聞でも報道され、今でも
ネット上でも見ることが出来ます
幸いに助かったのは、この営業停止は
東京都内の営業だけに
限定されたことでした
都内の顧客は全体の70%を
占めていましたので、
大変な痛手を受けましたが
売り上げを落としながらも、
何とか6か月間、地方での営業を
続けながら頑張り続けました
その間に給料の減額もあり、
士気の低下により退社した人間もおり
とても長い6か月でした
業務停止の営業範囲が東京都内に
限定されたのは不幸中の幸いでした
次回は
「3、退社」を紹介いたします
2019年04月30日
悪徳訪問販売業界の真実(その40)
消費者センター問題
1、東京都立ち入り調査
とにかく手馴れて手際よくやっていました
よくテレビのニュースでこのような場面を
次回は
消費者センター問題
2、東京都業務停止命令
を紹介いたします
2019年04月21日
悪徳訪問販売業界の真実(その39)
販売商品にホームセキュリティー機器、
浄水器、健康食品、健康器具を追加
会社の売り上げは年々伸びていました
固定客もだんだん増えてきたところで
新たに追加した新商品は、
ホームセキュリテイー機器は既存の
緊急自動通報システムで
今までのノウハウがそのまま
関心のあるお客様にはすぐに
浄水器、健康食品、健康器具は他社で
そのノウハウを生かしました
結果、全ての商品を順調に売り上げを
トリップ営業の増加
リプレース中心の事業展開は
ただし、固定客を中心にした
課題でした。その課題とは
1) 対象者が高齢者なので、販売対象
年齢を超えてしまう日が
必ず来るということです
年齢制限を設けていました
消費者センター問題へ発展
2) 同じお客に何回も商品を販売すると
「特定商取引法」の次々販売の項目に
触れることです
特に人のいいお客は何回もいろいろな
従って、何回も商品販売が
3) リプレース販売は 同じ顧客を対象に
しているのでいつかは市場が
枯れてくることです
このような理由から、売り上げ確保の
だんだんと増やしていきました
T社は旧B社の顧客をそのまま
全国に沢山の顧客を抱えています
その顧客のアフターサービスもやって
販売をやることは一石二鳥の
このトリップ営業は最初ボーナス
行われるようになりました
範囲は、西は中部地方、北は東北の
旧B社の顧客は全国にいましたが、
新商品を契約した後の
次回は「消費者センター問題」を紹介いたします
2019年04月15日
悪徳訪問販売業界の真実(その38)
メンバーは旧B社のお互いに全員
リプレース中心の営業展開
新会社T社でのスタート時は旧B社の
次回は
販売商品にホームセキュリティー機器
浄水器、健康食品、健康器具を追加
2019年04月10日
悪徳訪問販売業界の真実(その37)
新会社T社のプロフィール
取扱商品
従業員 15名
所在地 都内新宿区
営業時間 AM9~PM7
給料体系
基本給+役職給+加算給
(基本的に旧B社と同じ)
加算給300000 達成賞50000
(新規顧客訪問の場合)
各営業マンは朝礼終了後、
終了時間には
営業トーク(1)
新規顧客の場合
本日は確認と連絡で
お持ちですか?」と言って、
用意しておいた毎月届いている
以降のトークは以前紹介した
旧B社と同じ
営業トーク(2)
リプレーストークの場合
電話機取り替え営業トークを
などです
そうすると大体の
お客は不安になり、
特に保証が切れていると
新しい電話機に
取り替えます
最も旧B社の電話機を
購入したお客様は人が良く
情報に遅れたお客が多いので
何の抵抗もなく
納得してくれます
一セット172,000円もする
電話機ですが、
今まで使っていた電話機も
旧B社の電話機と同じ価格
だったので特に違和感を
感じていません
申し込み用紙を書いてもらい
信販会社の確認がとれると
旧B社と同じくすぐ工事に
取り掛かります
工事は30分前後で終了し
最後に工事担当者が使い方の
説明を行います
これは今では禁止されている
点検商法になりますが
これが問題になったのは
東京都立ち入り調査
直前のことでした
これがT社に於ける一連の
営業トークから契約までの
流れになります
契約できたお客、
できなかった
お客も必ず履歴を残します
契約出来なかった
お客の場合は
その理由を詳しく残し、
次回訪問に反映させます
次回は
「順調な滑り出し」を
紹介します
2019年04月05日
悪徳訪問販売業界の真実(その36)
準備に入りました。
当時賛同した人間は僕たちが
声をかけた成績優秀な
社員を含めた8名でした
その後、賛同者が増え
最終的に15名になりました
会社の名前はT社にしました
本社は以前の会社旧B社の
近くに構えました
みんな経験者であり、
今まで売り上げ上位の
人間ばかりだったので
会社としてやっていける
自信はありました
人員を募集する必要もなく、
備品や顧客名簿は
旧B社の社長の配慮で
すべてそのまま譲って
もらいましたのでほとんど
資金はかかりませんでした
商品の電話機の仕入れ先は
旧B社の役員をメンバーに
入れないという条件付きで
今までと同じKメーカーと
取引させてもらいました
旧B社が倒産してから
1か月以内でT会社の
営業活動に入りました
営業初日は、従来と同じく
新規顧客開拓の
営業活動で開始しました
初日は会社から車で
20分の距離にある
調布市の団地でした
以前からやっている営業形態
なのでいつものと変わらぬ
営業スタイルでスタートできました
記念すべき初日は何の問題もなく
全員が契約できました
一人で3本契約を取った
営業部員もいました
素晴らしい初日の滑り出しでした
それから二日後の江東区の
団地でのことです
5階建の団地の4階部分
でのことです
ドアのチャイムを押すといきなり
大声でわめきながら
真っ赤な顔をした男が部屋の中から
長い棒のようなものを
持ち出してきました
危険を感じたので階段から
下の方へ逃げましたが
大声で怒鳴りながらしつこく
追いかけてきます
下に降りたところに仲間の
営業部員2人がいました
すると今度は、その2人に向けて
棒を振り回してきたので
みんなで一斉に逃げました
時間にして10分ぐらいでしょうか
あちこち逃げ回り
そのうちようやく、
諦めたみたいでしたが
なんとか事なきを得ました
後でこの団地の住民に
その件で詳しく聞いたところ
その男はこの団地でも有名で
変人でキチガイ扱いされている
人間とのことでした
度々隣人とトラブルが
あるそうで警察も
度々出動しているとのことです
訪問販売なのでドアを
開けるまでは
どのようなお客がいるか
わかりません
何年営業をやっていても、
ドアを開けお客と
会うまでは緊張します
またある日、都内板橋区の
大きな道路沿いに建つ
団地を訪問しました
お客様は70代の一人住まいの
お客の話によるとこの女性は
とのことでした
ヘルパーはとても美人で50代の
一か月ぐらい前からお願いしている
ただ気になったのは
掃除するので、そこは掃除
しなくてもいいといつも
言っていたそうです
そんなある日、ヘルパーが
終わってからいつもお茶飲みながら
雑談して帰るのに、
その日はすぐ帰って行ったので
なにか気になり、
直ぐ押し入れの布団の下に敷いた
新聞紙の下に
保管しておいたお金の30万円が
無くなっていることに
気が付きました。
直ぐにヘルパーの派遣会社に
すると派遣会社曰くそのヘルパーは
退社したとのことでした
派遣会社の担当者に
自宅の電話番号に
電話しましたがそのヘルパーの
届けてある電話番号は別のもので
派遣会社が電話しても全く
警察に連絡を入れたところ、
ヘルパーによる盗難事件があり
警察が捜査している
とのことでした
その後、注意してニュースなど
この事件に関連するニュースは、
何も報道されて
いませんでした
このヘルパーはまだ
続けているのでしょうか?
T社の営業テリトリーは関東全域と
中部地方から、東北地方まで
広がりました
旧B社の全国顧客を対象にした
その様に広くなるのです
中部地方と東北地方へのトリップは
落ちる時期に1週間のトリップ営業を
組んでやっていました
次回は
2019年03月29日
悪徳訪問販売業界の真実(その35)
その日はある日突然やってきた
山口営業所から西東京営業所に
帰って来てからすぐに
横浜営業所に転勤になった
僕ですが1か月で西東京営業所に
引き戻されました
それから1週間後、その日は
本社の営業部隊と合同で、
都下の武蔵村山市の団地で
営業をしていました。
すると昼ごろ会社から連絡があり、
いきなり本日の営業を
中止するように連絡が入りました
そして当日契約したお客は
全てキャンセルせよとの
指示がなされました
こんな連絡は今まで
1回も無かったので
何のことかわからず、
詳細を確認すると
1か月前、本社主催の
新潟地方への営業トリップで
消費者センターがらみの
事件が発生しており、その件で
警察の立ち入りがあったそうです
さっそく帰社し事情を聴くと、
この事件でまた3人の新たな
逮捕者が出た事を聞かされました
会社は大騒ぎの中、各営業部員は
次は誰かと、
戦々恐々とし営業どころでは
なくなりました
当然営業部員の戦意は消失し
売り上げはまたたく間に
激減していきました
その後ついに会社は倒産に
追い込まれることになりました
この件は新聞でも報道されました
僕は仲間と会社の事後整理を
しながら次のステップを
考えていました
その頃は社内の
いくつかのグループがあちこちで
暗躍をし始め今後の会社の
身の振り方を検討していました
その中で僕たちのグループは
今の会社の顧客を対象にした
保守管理をしながら同じく
電話機販売をするための
新しい会社の立ち上げの
準備に入りました
賛同者は最終的に
15名集まりました
その会社が次に紹介する
T社です。
次回は
「新しい会社立ち上げ」を
紹介します